住宅は定期的にメンテナンスをしていかないと、建築材の劣化によって機能が落ちたり見た目が悪くなったりします。
特に、外壁や屋根は常に雨風や日光にさらされていますので、塗り替えを定期的に行う必要があります。
もし塗り替えのタイミングを大きく外してしまうと、メンテナンスでは対応できないほどのダメージを受けてしまうことすらあります。
そこで、どのくらいのタイミングで塗装をしたら良いのかを考えてみましょう。
外壁塗り替えのタイミングの目安はどのくらい?
日本において、一般的な住宅そのものの寿命は30年程度だとされています。
もちろん、造りや状況によって50年、60年と長持ちする家もありますが、機能的にはかなり劣化しているのが現実です。
この耐用年数は、外国に比べるとだいぶ短い傾向にあります。
というのも、日本の気候がかなり厳しいからです。
季節によって寒暖の差が非常に激しく、湿度が高く、雨も多く降ります。
資材の劣化は、水分つまり湿気や雨、日光による紫外線、そして強風が大きな原因となります。
日本はどの要素においても厳しい条件となっていますので、どうしても耐用年数が短くなってしまうのです。
住宅の中でもこうした気候条件に伴うダメージを受けやすいのが、外壁と屋根です。
そのため、いくら良い資材を使っても、定期的に塗り替えなどのメンテナンスをしなければ、どんどん劣化が進んでいきます。
外壁や屋根の劣化とは、具体的はに表面を保護している塗料の劣化を指します。
塗料の膜が薄くなったり、品質が変化したりして、バリア機能が落ちてしまうわけです。
塗料としての機能がかなり落ちてしまい、塗り替えをしないといけないタイミングとしては、平均として10年くらいが目安となります。
とはいえ、塗料や条件によっても変わってきます。
たとえば、アクリル塗料の寿命は3年から8年程度、ウレタン塗料は5年から10年程度です。
コストが少し高くなるシリコン塗料は8年から15年くらい、フッ素塗料は12年から20年程度となっています。
また、常に日光に当たっている南面は紫外線によるダメージが大きいので、色あせが早く訪れる傾向にあります。
逆に、全く日の当たらない北面は、地域や周りの状況によっては湿気で藻が生えやすくなります。
藻は塗料の腐食を早めますので、やはり耐用年数を短くします。
このように、塗り替えのタイミングの標準は10年程度でが、実際には使った塗料や住宅を取り巻く環境によっても変わってくるものなのです。
外壁や屋根が劣化している症状とは?
そこで、単に経過した年数だけで見るのではなく、実際の住宅の状況を確認して、塗り替えのタイミングを判断する方が重要です。
外壁や屋根は、劣化が進んでくると、明らかな症状が出てきます。
たとえ年数が短いとしても、劣化症状が見えているのであれば、すでに塗り替えのタイミングが来ていると考えた方が良いのです。
逆に、年数は経っていても、条件が良ければ塗料がしっかりと機能していることもあり、その場合はまだ塗り替えの必要はありません。
では、具体的に外壁や屋根が劣化している症状としてどんなものがあるのでしょうか?
見た目からして分かりやすいものとしては、色あせがあります。
塗りたてのころは光沢があって鮮やかな色をしていたのが、色あせてきて白っぽくなってきます。
特に、日があまり当たらない一面は色がきれいに残っているのに、他の面はかなり色あせているという場合は、劣化の状態が分かりやすいです。
他にも、チョーキングと呼ばれる現象が起こります。
これは、外壁を手で触ってみると、手に白い粉が付いてくる現象です。
塗料が変質して粉状になってしまっているのです。
当然、それだけ塗膜が失われていることになりますので、塗り替えのタイミングと判断することができるでしょう。
外壁や屋根に、ひび割れが発生していることもあります。
塗料は本来、弾力性もしくは柔軟性がありますので、多少の伸び縮みには対応できます。
しかし、変質してそのしなやかなさが失われると、伸縮に追い付かず、ひび割れてしまうのです。
そのひびから水が侵入して、内部から塗膜を浮き上がらせてしまったり、ひどいと下の屋根材や外壁材そのものを腐食させてしまったりする原因となります。
場合によっては、塗装面自体は問題なくても、地盤沈下や地震などによってひび割れが生じることもあります。その場合は、全面的な塗り替えは不要であるものの、少なくてもひびが入っているところはコーキングなどで埋めないと、雨漏り等の原因となり得ます。
業者に屋根や外壁を点検してもらった方が良い
塗り替えのタイミングは、経過年数と共に、実際に外壁や屋根の状態をチェックして総合して判断することが重要です。
そのため、素人では適切なタイミングを判断するのが難しいと言えます。
武内塗装店では、事前に豊富な経験を持つプロが外壁や屋根を無料点検して、塗り替えが必要かを診断しています。
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